くにこ

2020年6月27日 (土)

エアー吟行

コロナのせいで外出禁止、移動も集まりも控えるようにとのこと。

恒例の吟行も中止になった。そして考えられたのがエアー吟行。

 

今月の行く先は北欧のデンマーク。行ったつもりで作句する。

旅行会社のパンフレット、図書館のガイドブック、グーグルアースの

町歩きと写真集で街を歩く。

覗くと、とても魅力的な国で行きたくなった。

 

カラフルな街並みにアンデルセンがいる。

人魚姫の像を見て驚いた。下半身魚と思っていたのに足があったのだ。

(モデルの足の美しさに彫刻家が魚にするのを止めたとの説)

 

     人魚姫ゆるむ両脚枕花      くにこ       

 

   人魚は海の泡になる直前だったのかな?

                              

2019年12月25日 (水)

尼御前

冬の初め、和久傳が植林した久美浜町の森に出かけた。

山は静かに落葉の景色。

狭い村道を曲がると塀の破れから荒れ庭が見えた。

褐色の雑草が広がる中、向日葵が一本。

頭を垂れるでもなく花も葉っぱも黒く乾ききっている。

 

 立ち枯れて黒いヒマワリ尼御前   くにこ

 

2019年11月14日 (木)

綾さん

「情念」・・辞書によると、

(心に深くまつわり理性では払いきれない想念,悲喜、愛憎、

欲望などの激しい感情)とある。

綾さんはまさにその通りの着物の似合う少し古風なひと。

聞き流せばすむものを引っ掛かれば納得のゆくまで追及する。

それはあまりに一途で、傍からみるといじらしくなることも

あるが、当人はしんどかろう。

   

  綾さんは情念の人 蛇イチゴ    くにこ

 

2019年7月28日 (日)

無題

先日吟行で現代抽象絵画展に行った。

色が溢れ息苦しい程に作者の思いが飛び交っていた。

  
石の形のキャンパスから滴る色たちの「題」は「無題」。

次の絵もその次の絵も「無題」。

これほど個性豊かな作品を生んだ作家の表現のテーマが「無題」。

見た人が其々で感じろという事だろうか?


作品の内容が大きすぎ、表現が「題」」に収まらなかったのだろう。

たしかに川柳でも「題詠」は窮屈だ。

 

     よーいドン無題無題を膨らます    くにこ

 

 

 

 

 

 

2019年6月15日 (土)

ストレス社会

とにかく世の中騒がしい。よく理解できない事だらけ。

本当か嘘か?誰を信じたらよいのか分らない。

これも駄目、あれも駄目。


AI,
 SMS、ローマ字、カタカナ言葉にネットの発達。

ストレスは増えるばかり。


ペットには愛情を注げるのに人間には無関心。

不可解な犯罪がニュースにあふれる。

とてもついていけない時代になってきた。

 

   

あれもNOこれもNOくちびる半開き   くにこ

 

 

 

 

2019年4月30日 (火)

添い寝

 

 

 何故か母はずーっと私の傍で見守っていてくれると思っていた。

だから亡くなった時、呆然として裏切られたような気持ちになった。

 

布団に横たわった母は呼べばすぐに返事をしてくれそうにみえる。

このまま旅立たれたら気持ちの整理もつかないし、余りにも悲し過ぎ。

 

私はそーっと母の横に滑り込んだ。母はひんやり冷たく硬かった。

 

  

    添い寝する 母のときめき聞きたくて      くにこ

 

 

 

 

2019年3月16日 (土)

哲学者

先日、半端ないごりらと言われる東山動物園「シャバーニ」に

会いに出かけた。

立派なコンクリートの部屋、でうつむき加減に座っている彼は、

確かにイケメンだった。

哲学者のような風格さえ醸しだしている。

 

他にも引き締まったお尻、むきむきの筋肉(私には分からなかった)が

魅力のポイントと言われている。

 

少し悲しいが、こんな物静かな思慮深い雰囲気の人間には、暫くお目に

かかっていないような気がした。

 


 

     人間でいるのに疲れドラミング    くにこ

人間でおわりたいよと神頼み

 

2019年2月12日 (火)

仮面。

人との繋がりが希薄なのか濃厚なのか判らない時代。

プライバシー、個人情報保護とかで人とは深く関われぬ。

 

友達といってもスマホで繋がっている、浅く広い関係。

自分で相手を判断しなければならないのだ。

 

近頃、男性も化粧するらしい。

イケメンは仮面かもしれないのだ。

騙されないためにも確かな目を持っていたいと思う。

 

 

  過去未来 額の傷に問うている   くにこ

2018年12月30日 (日)

隙間

年の瀬も押し詰まってきた。

何かと出かけることが多く、走り回っている。

 

電車を待っているがなかなか来ない。

延着の謝罪のアナウンスがあり、

「お急ぎのところ電車が遅れまして申し訳ございません。」と

駅員さんの声のトーンも重い。

 

人身事故に寄るダイヤの乱れに巻き込まれることが多くなった。

ただひたすら待つよりなく、年の瀬の寒さが身に染みる。

 

  木枯らしで塞ぐ遮断機の隙間    くにこ

2018年10月22日 (月)

横座り

歳を重ね、気付いたことがある。
慶事が本当に少なくなった。

逆に病気や怪我など深刻な話が増える一方。

「当たり前や」「そりゃそうや」

分かっていた筈だが現実ともなると少し落ち込む。

これからは気を抜いた横坐りもありだ。
それなりに頑張っていこう。


 喜び事減った ウイッグずらす   くにこ

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