彰子

2021年2月 3日 (水)

 満漢全席

散歩に出ると白いものが舞っていた。

近所の黄色いワーゲンに粉雪の縁飾りが施されている。

新聞のコラムに拠ると、立春を過ぎた雪を春の雪と言う。

まだ春遠からずか…

 

こんなご時世ではあるが外出をした。

食事の買い物もサボり気味、どうもストレスが溜まっている。

美味しいものが食べたい!目の保養もしたい!

一人で出かけた。お目当ては天丼。

馴染みのお店、11時開店、流石に客は私ひとり。

暫くして上品な老夫婦が一番奥の席に落ち着かれ湯葉懐石を

ご注文された。

 

天丼が運ばれてきた。

海老2本、烏賊、菜花、掻き揚げには白エビ、牛蒡。

これぞ私の満漢全席。

2020年12月26日 (土)

ふくら雀

私の部屋は2階である。

半月程前東を向いていた机を北窓へ方向転換した。

北窓からは樹齢50年余の枝垂れ桜がどんと立つ。

今朝はその裸木に8羽ばかり雀が好きな枝で囀っている。

雀も好きな席があるのかしら?

天辺で気取ったポーズも居れば、恋人か若夫婦か、ちんと並んでいるのやら…

灰色の世界を、雀らの胸元を朝日が輝かせている。

 

そうだ!成人式の帯の結び方にふくら雀の名称があった。

群雀の来訪から、今朝は田舎の公民館の成人式にタイムスリップ!!

 

2020年12月 7日 (月)

師走

令和21月、川柳の新年会の帰り、四条の繁華街でド派手に転けた。

足の腫れを放っておいたが、痛みが続くので整形に行く。

右足首の腓骨骨折であった。

治療やリハビリを甘く見ていた結果、完治まで半年も掛かってしまった。

 

先日、師走の3日午前6時ちょっと前、また又転けた。

颯爽と歩いていたつもりだったが。

後ろからおはようございます!と声を掛けられ、振り返った途端

バターン!!飛び込みの腹打ち状態で転び、平たい胸を強打した。

痛い痛い。翌日整形外科へ直行、肋骨骨折の診断。

 

自業自得の懲りない令和2年であった。

 

2020年8月20日 (木)

危険な夏

今日も京都は38℃になるらしい。

日中、ご老体は静かに家でゴロンゴロンしてなさいとテレビが宣う。

 

我が家のトドも一階と二階に別れて、のたりのたり過ごしている。

が、今日はスマホの操作の件でどうしてもショップへ行きたい。

10時開店の先頭へと8分前に着いたがもうお二人が待って居られた。

なんやらかんやら11時過ぎ迄説明を受けた。

 

家では大きなネズミがお昼ごはんを待ちかねて居るだろう。

何時もは麺類のローテーションだが。この猛暑!スタミナをつけねば。

柳友お薦めのお肉屋さんでトンカツを揚げて貰うことにした。

その間にスーパーで買い物をと店内を回るが何を買ったら良いのか頭が

全く回らぬ、取り敢えずビール、サラダ、枝豆を籠へ!

 

危険な暑さとはこういう事か、思考停止になるんだ、と実感する。

しかし、

なんとか好物だけはゲットした!

 

 

2020年6月11日 (木)

小糠雨

いつもより遅くなったが雨粒の落ちて来ない間に、と散歩を兼ね

下鴨神社へ行った。

その後、ゆっくり朝食を済ませ日課のナミアゲハの世話をする。

五月の頭から今日で33頭放った。

今年は蝶の出産率が芳しくないように感じる。

散歩帰りに6箇所ほど寄り道するが、卵や蛹になかなか出会わない。

 

昼食後、3頭二階から飛び立った。

雨の中、裏庭の桜の樹の枝で佇んで動かない。

何時までも姿が観られて嬉しいが…、寒くはないのか?

いつの間にか蝶の姿が4頭になっていて美しい乱舞が始まった。

 

2020年4月23日 (木)

三密を避けて・・

家に籠りっぱなしの毎日。

晩柑の皮でママレードを作った。

熱湯を注いでいただくと甘くほろ苦く中々美味しい。

 

昨日は流しの下の整理をした。大きな擂鉢、山椒の擂り粉木。

私の腕ではとても振り回せぬ中華鍋や、寿司桶が出てきた。

大家族の頃は大いに活躍の場があったであろうに・・・

 

中々整頓に気が乗らぬ小引き出しの小物にも呼ばれている。

トキメクものとそうでないものと区別を・・・

そうはいっても、そう簡単には棄てられませぬ。

暫し、想い出に耽ってしまった。

 

運動不足になり勝ちの昨今、ゆっくり路地を歩く。

よそのお庭の八重桜がぽったりとほほ笑み、花菖蒲も頚をやや傾け

明日辺りは咲こうかという気配。山吹の黄は、例年通りけたたましい。

近くの公園ではハナミズキの白が、襟を正して出迎えてくれる。

 

短い散歩だったが四季の花々の律儀さに頭の下がる思いを抱いた。

 

 

2020年2月 6日 (木)

蕗の薹

窓の外は白いものがチラホラ…
今冬初めて手先に息を吹きかけた。
電気毛布を出して洗うことに、遅いんじゃないか!でも洗う。
台所へ立った、我が家はいわゆる鰻の寝床、とにかく寒いさむい。
しかし、動き出したら止まらない。性格だなぁ、

友人から貰った瑞々しい菠薐草、菜の花、蕗の薹みな鮮やかな若緑。
冷たさを忘れる。
茹でて3通りの味付けを、ついでに半熟卵の燻製も。
もう一働き、と金魚鉢も洗う。   ふぅ……。

やっと朝食。
録画してあった鬼束ちひろのライブを観る。
うまい歌い手である。

  

  蕗の薹ひとつ風船割って来る   彰子

 

2020年1月15日 (水)

梅干しのお粥さん

昨日は顎が悲鳴を上げるのではないかと思うほど、1時から3時まで

30年来の友人とホテルランチを楽しんだ。

いつものコースに奉書包みを追加、ビールもいつもより大きめのグラス…。

 

なので、勿論夕食は何気に抜いた。

床に入る時には朝食はお粥さんか、もしくは絶食、枕に言い聞かせる。 

 

翌朝、5時半、目覚まし時計と爽快に起床、ちっともお腹は重くない。

まずは散歩である。

片道30分、隣の方のお顔もぼんやりの境内でラジオ体操、その後、本殿、

干支とお参り、境内の御神木にもハグを無理やりさせていただきます。

帰宅は7時半。

 

先ず主人の朝食を作る。さて、私の分は…

ちょっと怯んだが。

目玉焼き、胸肉の燻製、リンゴ、バナナ、ベビーリーフ、トースト、牛乳、

トマトジュース、コーヒー。

気がつけば平らげていた。

 

 

2019年12月 1日 (日)

冬の朝

風もなく、音もなくとても穏やかな蒼穹。

この文字のイメージそのままの、まん丸な冬空を眺めている。

裏庭に放ったらかしの椿の鉢植え、幾つかに挟まれたその一つが白い花を付けた。

鉢を洗って玄関に、通りすがりの方に褒めてもらおう。

今年は鉢植えのレモンの木に九個も実が成った。

取っておいた小瓶に檸檬を薄く切り、ハンガリー産蜂蜜漬けを楽しもう。


   金魚鉢洗う金魚の他人めく  彰子

2019年11月 8日 (金)

阿修羅のごとく

1979年放映の「阿修羅のごとく」を観てます。
登場人物を演じておられる俳優さんはほとんど鬼籍に入っておられる。


向田邦子の世界感にどっぷりと浸かった。
なんとリアリティーの溢れる日常のドラマであったことか!

残り少ない人生の私の永久保存版である。
登場人物一人一人の恥部を惜し気もなく燻り出す優しさ?頷くばかりであった

観終って首ガクガクしなからこんな川柳に出会いたいなあと思った。

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