2017年4月29日 (土)

吟行4

堀川通を境に、東と西、三条通りの表情の違いがおもしろかった。

 

烏丸三条から堀川までは小洒落た店が並ぶ。

細い路地に入り込むと、イタリアの裏町に紛れ込んだようなレストラン。

オリーブの木、飾られた窓。ギンガムチェックのテーブルクロス。

開店前の誰もいない空間で、束の間旅行者気分を味わう。

ショーウィンドーのバロックの真珠の首飾り(千円)、もちろんフェィク。

帰りに必ず買いに来ようと、心残りのまま立ち去る。

 

堀川通りは五車線も六車線もあって、渡り切れるか心もとない。

その前に見た三日月形の「薬研」の底で擂り潰される不安の一句。

 

中休みしてから渡る薬研堀     真理子

 

薬研(やげん)というかたちに、言葉に反応。

渡り切れなかった広い通りの真ん中で、行きかう車を眺めていた。

 

三条商店街はレトロな昭和感漂う町。

たい焼き買って、三つに分け、買い食いしながらの悪い子気分を楽しんだ。

 

句会場に、途中から柊馬さん登場。
元気なお声で、鑑賞、感想、お叱りをもらった。

 

桐子さんの分析を、自分の句に当て嵌めてみた。

心象が2句、情景からの発想が4句。言葉からの発想が4句。
写生句はなかった。(と、思う)

地名などの固有名詞の多さに、言葉に凭れ過ぎていることを実感。
少しく反省。

2017年4月25日 (火)

吟行3 

 京都に嫁いでうん十年の私。いつまでたっても観光客気分、
烏丸三条の待ち合わせ場所から三条通りを西へと言われてもちんぷんかんぷん。
キョロキョロと物見遊山。
結果は説明句ばかりでドボンであった。
唯一三条商店街の印象句   とても優しい三条商店街の幅   彰子
幅が良いとパラパラとおほめの言葉をいただいた。


さて今年も葉桜になった。
今春は二人、五人、七人、九人と四組の方たちに
我が家へお花見に参じていただいた
桜が喜ぶからと来てきてと呼びかけるとNOと言う方は皆無であった。
有難いことである。
三年前の春は主人の入院で桜どころではなかった。庭に一瞥もしていない。
そんな気持ちのゆとりなどなかった。

   
            散り初めが千切れんばかり手を振って   彰子

2017年4月23日 (日)

吟行2

歌人、俳人の方と異種格闘吟行と称し、短歌、俳句、川柳を出し合う吟行をしたことがある。

集合場所のバス停から、メモをとるのは私だけ。ケーブルカーを乗り継ぎ、山上のお寺など見てまわると、俳人さんが「いまから10分で出句しましょう」とおっしゃる。ええ〜っ、まだ一句も書けてませんと焦りまくり、いつの間に書いたのですか?と聞くと、句は予め準備済みとのこと。そんなもの、急に書けるはずがないじゃないですか、事前に詠んでおくものですと言われた。
川柳の吟行句の書き方も、人それぞれ。ある方は、目に付いたモノに、その日の気持ちを足すのだと言われた。テレビで人気の俳人夏井いつきさんの「5分で一句つくれる」という講演の、今日の気持ちに季語をプラスするという書き方に近い。
他にも、とにかくえんぴつを止めずに書きつづけるとか、今日は「カ」のつくことば、今日は「ミ」のつくことばという風に、縛りのなかでことばを探して用いるとか、自分流の吟行句の書き方を編み出しておられる。

参考までに、今回の吟行の80句を大きく4タイプに分類してみた。(数字に幅があるのは、迷った句があったため)
・写生     10〜12%
・心象     約2%
・情景からの発想   約75%
・ことばからの発想  10〜12%
眼に触れたものから書いているのが圧倒的に多いのは、吟行だから当然と言えば当然。むしろ、作句、選ともに個性を感じさせるのは、情景やモノ、あるいはことばから連想するものや、その飛躍の幅の方でした。

先日、熊谷守一展を観た。熊谷守一は、えんぴつを2本握って平行に生まれる線や、無意識の動作から生まれる線など、熱心に選の研究をしていたとか。
吟行の、出逢うことから生まれるものにも、まだまだ研究の余地はありそうな…。

2017年4月19日 (水)

吟行

ブログが中々書けず、川柳もできず困った困った。

こんな春の日の昨日、つづきの会の吟行があった。


烏丸三条を起点に、三条通りをひたすら西へ西へ、
堀川を越えて千本までの行程。


お釜を作る釜師の家、装束屋さん、京友禅の老舗など

とにかく楽しい。

八百屋さんには掘りたての山城筍、炭焼き鰻のいい匂い、

行列のケーキ屋さんetc、どれも安くて美味しそう。

 

色々なお店に目を心を奪われるも、今日は吟行、吟行と

自分に言い聞かせた。

最後にメンバーのお庭のしだれ桜を見せて戴き、その上

こだわりのコーヒー、至福の一日でありました。

良い人たちの中で川柳やっていてよかった。

  

竹の子と釜師治良兵衛(じろべえ)茹で上がる せつこ

 

2017年4月15日 (土)

お花見

お花見クルーズに誘われて、お酒を一本提げて出た。電車に乗って、待ち合わせ場所を確認しようとしたらスマホがない。取りに戻る時間もない。
メールを確認できないので、舟着き場が分からない。時刻もわからない。はじめておつかいをする子どもみたいに、おどおど向う。
何とかメンバーと合流できたものの、まだどこか落ち着かない。日ごろ、どれだけスマホに依存しているか…だ。
ちいさな木の舟で川をゆく。いくつもの橋をくぐり、舟に揺られながらさくらを眺めていると、ゆっくりこの世から浮いていくよう…。スマホがなくて写真も撮れないおかげで、風景のなかに入っていけた気がする。
近ごろ耳にするSNS断捨離、ソーシャルデトックス。本気ではじめようと思ったことだ。

2017年4月 8日 (土)

相合傘で。


大好きだった叔母が90歳過ぎで亡くなった。

誤嚥性肺炎を起こし、意識のない状態での短期間の入院だった。

 

元気な時から「もう、する事も、したい事もみんなしたわ。何処に
居てもええ身分や。

いつでもお父ちゃんのとこに行けるわ。」と言っていた。

 

夫と連名のお位牌を作って貰い、幸せにあの世に旅立ったと思って
いる。

 

 
 アッカンベーしてから入る白い箱😜

2017年4月 3日 (月)

「第65回蟹の目現代川柳大会」

 

 年に一回の大会ですから、65年も続いて来たことになる。

地方誌かもしれないが、そんな昔から続いて来たことに私は敬意を
表さずにはいられない。
老人パワーは免れないながらも、

 

疑り深い棚何を乗せても落ちる    純 子

 

こんな作品を秀句とするあたり、誰かが移りゆく川柳の流れを意識

していると思われる。

 

と、3日前に道路で転倒してしまって膝を打って、動くことが困難に
なった自分の右足を庇いながら、
蟹の目川柳社の主幹の足は「左足なのですね」と互いに庇い合っての
長いお付き合いを思う。

 

つづきの会は、リーダー不在でも変わらないその場の空気、先月のように
急に現れても平然としているリーダーの力。

涙というよりも様子が可笑しくて、とてつもなく笑ってしまって・・・
川柳やと思わせられた。

 

その上のその上のその上の 語尾    きくこ

 

いろいろあって、つづく・・・・のですね。

 

2017年3月26日 (日)

続きの会はリーダーの柊馬さん病欠で始まった。

雑詠投句と当日メンバー8人がブツを持ち寄る印象吟となった。

リーダー不在をメンバー全員何かを振り絞る勉強会であったと思う。

 

3月21日続きの会、
前回と同じく雑詠24句から3句選びと推薦評の発表と相成った。が、・・・・
この作品に柊馬さんだったらこう言わはる!ああ言わはるなどと喧々諤々。

と、

教室のドアーが遠慮がちに開いた

柊馬さんが顔を出された。
瞬間、地鳴りのように、ええ~~~~~大歓声。

そして涙、涙~


その後はいつもの柊馬節。満足満足の勉強会でありました。

 

2017年3月15日 (水)

ひなめぐり

奈良県高取町のお雛様を見に出掛けた。
土佐街道に面した民家を中心に90軒あまりが参加。
どの家も玄関を開放、見学者が自由に出入りできる。


家の中には立派な雛段があり、先祖伝来の古雛や手作りの

紙雛など、それぞれの趣。

雛の周りには梅や菜の花、カラフルな餅花が飾られている。


セキュリティ等で神経を尖らせている私には、その大らかさと
優しさがとても嬉しかった。


高取のお雛様はとても可愛く、ほのぼの癒しをもらった。

    
    微笑みの傘におおわれ雛めぐり     くにこ

 

2017年3月 8日 (水)

ずっと前の勉強会のとき、なんとなく見ているテレビや、

新聞、日常の風景や言葉、そのどこに自分が魅かれるか、

常に意識しなさい、と柊馬さんに言われた。

 

昨日みたドラマに使われた、詩の一節にしんと心を掴まれた。

検索してその詩を探しだした。

 

「つた」    ト・ジョンファン


あれは壁

どうしようもない壁だと私たちが感じる時
その時
蔦は何も言わずにその壁を登る


一滴の水もなく種一粒生き残ることができない

あれは絶望の壁だと言う時
蔦はあせらず前に進む

一指尺でも必ず多数がともに手を携えて登って行く

青ざめた絶望を捉えて放さない

あれは越えられない壁だと頭(こうべ)を垂れている時

蔦の葉一枚は蔦の葉数千枚を導いて

遂にはその壁を越す



宝が池を一周した。

春の池はガラス細工のような波紋を散らし、馬酔木の
白いつぼみがいくつもほころんでいた。

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